
会社で毎週1回開かれる講座を受講していて,今回の題目が「ペーパープロトタイピング」であった.
ペーパープロトタイピングという言葉は知っていたし,どういうことをするのかについてはyoutubeで検索して一通り眺めていたので,概要は掴んでいた.しかし,実際に手を動かしてペーパープロトタイピングを体験したのは今回が始めてであった.3人一組になって,ああでもない,こうでもないと工作を行ってみると,少しずつではあるがペーパープロトタイピングの本質的な面白さというものが掴めてきた.
何が面白いのかについて,それは単純明快だ.ペーパープロトタイピングは,コミュニケーションを促す装置であるということだ.その効能は恐らくブレインストーミングと同等のものだろう.つまり,工作をしている間はどのメンバーも基本的に
失敗を恐れない.そしてどのメンバーも
思いついたアイデアを素早く形にして,他のメンバーと共有する.しかもペーパープロトタイピングという方法自体が
ユーザを巻き込んだものとなっている.
これらの特徴によってペーパープロトタイピングは,デザインの善し悪しの決定をする方法というより,デザインの場作りをする方法という方が近いのではないだろうか.